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患者様へ挨拶を込めて

腎臓専門医としてシャント手術、透析治療、慢性腎不全の腎保護治療に従事してきました。

血液透析を行うためには、動脈と静脈を直接つなぎ、大量の血液が流れる血管を造る必要があり、これをバスキュラーアクセス(シャント)といいます。

長期間シャントを使用していると、狭窄、閉塞、血管瘤などのトラブルが起こることがありり、そのため、シャント狭窄部をバルーン(風船)で広げたり(PTA)、閉塞部の血栓を取り除く治療が必要になります。透析患者様にとって、シャントは血液透析を行うために必要となる、いわば「命づな」と言えるもので、 いかにシャントを長持ちさせるかが、QOL(生活の質)に関わる重要な課題です。

また透析の年数が長ければ、様々な合併症を発症する可能性が高まります。

このような患者様を診ていく中で、自分自身で腎不全からシャントの手術、透析まで一人一人の患者様を一貫して診ることが出来ないかという思いが強くなり、令和1年10月1日に「そうかわ透析シャント腎クリニック」として、千里丘に産声を上げることになりました。

 当クリニックは、北摂ではほぼない腎臓専門医の透析クリニックであり、シャントの管理も、クリニック内で手術、PTAと出来るため、これから透析治療を始める患者様にとって最初から安心して任せて頂けるクリニックであると自負しております。

ただ透析治療はとても身体に負担のかかるものです。

安心安全の医療提供だけではなく、クリニックに行くこと、治療をうけること、その苦痛を少しでも和らげるために何が出来るのだろうと考えました。

少しでも快適に過ごして頂くためには、まず、苦痛の緩和、リラックスできる環境、そして通うことの安心感と満足が不可欠です。まずその取り組みとして、クリニックとしては非常に珍しい酸素供給の配管設備を備えました。その設備により透析中の血圧低下などに対し速やかに酸素投与を行う事ができ、苦痛を楽にできるメリットがあります。そして長時間横たわる寝具にはNASAが唯一公式認定した体圧分散素材使用のマットレス,テンピュールをご用意いたしました。でもこれはあくまでも形あるものすぎません。最後に最も大切なこと、それは人だと考えています。患者様が快適に過ごせるよう院内は常に清潔を心掛けること、そして思いやりと笑顔が絶えないクリニックにすること、これをスタッフ一同常に努力してまいります。

「そうかわ透析シャント腎クリニック」は患者様に安心・安全・満足を提供し、一人一人に寄り添い、家族同様に生涯のお付き合いをさせて頂きたいと思っております。

ご質問、院内見学も受け付けておりますので、是非お気軽にお問い合わせ下さい。

​透析療法

透析療法は、日々欠かさずに続けていかなければならないものです。

だからこそ、一人一人それぞれに合わせた最良の透析療法が必要です。

しっかりした透析を行う事により、摂っても良い食事の量が増え、しっかり食べる事ができるようになります。

また、しっかりした透析をできる限り安全に受けて頂けるよう、病院のような大きな施設にしかあまり採用されていない酸素の配管を整備しております。

透析中に酸素投与を行う事は循環動態を安定させるのに非常に有用です。透析中の血圧低下は非常に重大な予後不良因子でありできる限り避けなければいけません

これらを実践することで、体調が良くなり、仕事や私生活の質が向上していきます。また、予後も改善され、合併症を予防することにもつながりますので、より長く「元気」でいられるようになります。

そして透析療法として過ごす時間をできる限りリラックスして頂けるようにベッドは長時間寝ても疲れないテンピュールを使用しました。

​シャント

シャントは透析と患者様をつなぐ命づなであり、非常に大切なものです。

また、シャントには、大なり小なり何らかの問題点が必ずと言って良いほど出てきます。

ずっと日々使い続けていくシャントだからこそ、日々の管理と定期的な診察や治療が非常に重要なのです。

そして問題を早くみつけ、改善していく。

大きな問題になる前に治していく必要があるのです。

「そうかわ透析シャント腎クリニック」では、シャントのトラブルに対し当院で手術からPTAも行っており、またシャントの研究会で特別講演の講師も務めており、シャントの管理も安心してお任せ頂けます。

​腎臓内科

腎臓の病気は症状が出にくいので、予防・早期発見のために尿検査を定期的に受けることをお勧めします。そして尿検査に異常があれば放置せず腎臓専門医の診察を受け、腎臓の病気の予防・早期発見に努めましょう。

尿に蛋白が出ると尿にとろみがつくため、泡が立ちやすく、泡が消えにくくなります。尿の泡立ちが気になるときにも尿検査を受けることをお勧めいたします。

腎臓は、障害が発生し一旦機能が低下すると、悪化の一途をたどる場合が多く不可逆性の変化を引き起こしてしまうケースも少なくありません。

近年、高血圧、糖尿病、肥満、高尿酸血症、脂質異常症による慢性腎臓病が増えています。これらの生活習慣病の管理が悪い方では、腎臓が徐々に障害されていきます。

そのような腎不全の状態にならないように、また、できる限り透析導入に至らないように、病状の進行を引き留める治療を行うことが大切になってきます。

血尿、蛋白尿などの腎臓の病気にとどまらず、生活習慣病などの全身の病気を管理し、透析の回避を目指すことが腎臓内科の役割です。腎臓の機能は一度失われると元に戻りませんので、早めに受診して下さい。

患者様の腎機能をできる限り保てるようスタッフ一同、精一杯尽力させて頂きます。

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